世界三大格付け会社

格付け会社は、政府が発行する国債や企業の社債の利払いや償還能力について、財務調査などを通して評価しています。

格付けを表す格付け記号は、格付け会社によってやや表記の仕方が異なりますが、基本的には長期格付けはトリプルAが最高位で、トリプルB(同Baa)までが「投資適格」と呼ばれています。

それ以下は「投機的格付け」とされています。以下がいわゆるジャンク級となります。

メキシコは同じく高金利通貨のトルコや南アフリカとは違い、唯一ムーディーズ・S&P・フィッチともに投資適格級と判断されています。

Moody’s(ムーディーズ)

Moody’s(ムーディーズ)とは、ムーディーズ株式会社(Moody’s Corporation)傘下のムーディーズ・インベスターズ・サービスは、米国の最も主要な格付け会社の一つです。

ムーディーズはジョン・ムーディーが1900年に設立した最も歴史のある格付け会社で、現在の主流であるアルファベットの文字による格付け表記もムーディーが始めたものです。

これらの格付けは多くの投資家の判断材料として広く利用されています。

ムーディーズは、米国のスタンダード&プアーズ(S&P)、フランスのフィッチ・レーティングスとともに、世界の債券市場における信用格付けの大部分を占め、3社とも日本法人が金融庁の定める「指定格付業者」6社のうちに指定されています。

格付け会社は一民間企業に過ぎないが、公表した格付けは投資家にとって重要な情報であり公共性を有し、株価などにも大きな影響を与えます。

S&P(エスアンドピー)

S&P(エスアンドピー)とは、アメリカ合衆国に本社を置く格付け会社スタンダード・アンド・プアーズ(Standard & Poor’s)の略称。

同国のムーディーズと並ぶ世界的な格付け機関として知られています。

株式や債券を発行する企業などの信用力を記号で表示する格付けを行っているほか、米国の株式指数であるS&P 500などの投資・金融情報を提供しています。

1860年に創業し、75年より日本企業の格付けを実施。86年に日本法人を設立しています。

Fitch(フィッチ)

Fitch(フィッチ)とは、ニューヨークとロンドンを本拠とする格付会社の一つです。

1913年設立。世界各地に50を超す拠点をもち、150か国を超える資本市場で分析・評価を行っています。

親会社はフランスのフィマラックS.Aです。

日本法人のフィッチ‐レーティングス‐ジャパンは金融庁の指定格付機関になっています。